AWS円建て支払いの利点について
はじめに
AWSチームの鈴木です。
先日(2/17)に発表されたアップデートにより、AWS費用を日本円を含む各国通貨で精算する事が可能となりました。
今回、以下AWSブログで紹介されていた「競争力ある為替レート」について検証を行いました。
AWSに日本円精算を申し込む事で、月末に米ドルで計算されたAWS費用は AWSが提示する、競争力ある為替レートで日本円を含む現地通貨に変換され、 VisaもしくはMasterCardのクレジットカードに請求が行われます。
比較表
測定日時(JST) | VISA提携レート | AWS提示レート | 値引率 |
---|---|---|---|
2/17 13:00 | 120.826円 | 119.727円 | 0.91% |
2/18 13:00 | 121.375円 | 119.962円 | 1.39% |
2/19 15:00 | 121.384円 | 120.439円 | 0.78% |
2/24 9:00 | 121.314円 | 120.109円 | 0.99% |
VISA提携レートは、Visaインターナショナルの計算ページを利用し、クレジットカード会社の海外利用に係る事務処理コストとして1.63%を加算した値を求めました。
AWSレートは、AWSのBillingページを利用し、値を求めました。
まとめ
国内の一般的なVisa,MasterCardの提携クレジットカードでは、海外決済を行う際、クレジットカード会社の事務処理コストとして1.63%の手数料が発生します。
外貨で決済した場合の換算レートについて
外貨でのショッピングご利用代金は、各地のVisaセンターまたはMasterCardセンターから決済センターにデータが到着した時点で、Visaインターナショナル・MasterCardインターナショナルが交換するレートに、弊社が海外利用に係る事務処理コストとして1.63%を加えたレートが適用されます
サンプルの少なさ、昨日からの24時間でおよそ1円近い円安が進んだ事で、AWSが基準としているレートについて読取り難い状況ですが、AWSにより提示される為替レートは、クレジットカードの手数料を含むレートと比較する限り競争力があると言えそうです。
為替グラフ(2015/2/17〜2/18)
今回の円建て精算、為替変動に伴うリスクヘッジにはなりません。このような要件や、為替手数料の更なる削減が求められる場合には、USドル決済に対応したクレジットカードもご確認頂ければと思います。
改訂
2015.2.19 15:30 2/19 15時時点のレートを追記
2015.2.24 9:10 2/14 9時時点のレートを追記